アイドル アイドル

2023年11月06日

今回のデータのミカタでは、「推し活」をテーマとして取り上げ、Z世代の筆者が、昭和と令和それぞれの特徴的な「推し活」を調べてみました!

元々アイドルグループの中のイチオシのメンバーを指す言葉として使われていた「推しメン」。
それをさらに略した「推し」は、応援している・好きな対象を指す言葉であり、今ではアイドル以外の有名人や二次元キャラクターなどに対しても使われています。
そんな「推し」を様々な形で応援する活動を「推し活」といい、イベントに行ったりグッズを買ったりするのはもちろん、SNSで「推し」の情報を発信することも「推し活」の1つとなっています。

「推し」や「推し活」という言葉が流行し始めたのはここ最近ですが、好きな有名人や二次元キャラクターなどを応援する文化は以前からずっとありますよね。

昭和では、一体どのように「推し」を応援していたのでしょうか?
また、令和の「推し活」はどんな特徴があるのでしょうか?

今回は、「推し」という言葉を世間に浸透させた"アイドル"にスポットをあて、筆者が調べた世代別の「推し活」をご紹介します!
キューモニターのみなさんに回答していただいたアンケート結果やコメントも掲載しているので、ぜひ最後までお読みください♪

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「推し活」についてみる前に、まずはこんな質問をしてみました!【応援していた・好きだったアイドルは?】

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「10代・20代のとき、応援していた・好きだったアイドルがいたか」お聞きしたところ、全体では、「いる(いた)」と答えた方が62%、「いない(いなかった)」と答えた方が32%となり、半数以上の方が10代・20代のとき応援していたアイドルがいる(いた)という結果になりました。
また、年代別に好きなアイドルがいる(いた)方を見ると、10代から年代が上がるごとに少なくなりますが、50代・60代では好きなアイドルがいた方が多くなっています。
50代・60代のみなさんが10代・20代のときはアイドルの黄金時代と呼ばれる1980年代。現在と比べてゴールデンタイムに多くの音楽番組がレギュラー放送されていたので、アイドルを好きになるきっかけが多かったのかもしれません。

コメント欄では、「アイドルではないけれど応援していた芸能人ならいた」というコメントや、「好きなバンドならいた」などアイドル以外に夢中になった対象があるというコメントも寄せられました。
また、「20代の頃から今でも応援している人がいる」や「今も変わらずファン」など、今も10代・20代のときから好きだったアイドルを継続して応援する方や、「10代・20代の頃はいなかったけれど子供の影響で推しが出来た」とコメントされた方もいらっしゃいました!

世代別「推し活」事情!あなたはいくつ知っている?!【昭和編】

アンケートの結果からどの年代も10代・20代のときに応援している・好きなアイドルがいた人が半数以上いることがわかりました!
では、アイドルの応援の仕方や「推し活」には世代ごとにどのような特徴があるのでしょうか。まずは昭和の「推し活」事情について調べてみました!

①熱狂的なファン組織!親衛隊が存在?!

1970年から1980年代に存在した「親衛隊」は、お揃いのはっぴを着てコンサートやイベントに参加し、歌に合わせて独自の応援コールをして場を盛り上げ、さらにライブの手荷物チェックなど、自主的にアイドルの警備に取り組んでいたそうです。
「親衛隊」という組織が存在していたことは知っていましたが、応援することだけにとどまらず、アイドルの警備までしていたというのは初めて知りました!
今は親衛隊のような組織はなくなりましたが、歌に合わせてコールをして盛り上げるのはいつの時代も変わらないですね!

②社会現象にまで!日本中の女性から大人気だったアイドルのヘアスタイル

日本中の女性がこぞって真似したアイドルのヘアスタイルは、1人でセットするには難易度が高く、手間と時間がかかったようです。そのためブラシとドライヤーが一体化したハンディタイプのドライヤーが人気商品になるなんてこともあったそうです!
また当時は、SNSが普及しておらず、雑誌、映画、テレビなどの限られたメディアによって人気のヘアスタイルが広まる時代だったことがわかりました。
昭和時代に大人気だったヘアスタイルですが、最近でも現代風にアレンジして真似をする人がいるそうです!過去のトレンドを現代にアップデートして楽しむのは素敵ですね。

③歌番組はリアルタイム視聴必須?!

今では、好きなアイドルが出演しているテレビ番組を後から視聴することも可能ですが、1980年代は、録画・再生機能が搭載されたテレビデオがぜいたく品として扱われ、後から番組を視聴することは難しかったそうです。
そのため、昭和時代のアイドルのファンは、歌番組をリアルタイムで視聴する人が多かったとのこと。
当時の生放送の歌番組は、平均視聴率20%以上、最高視聴率は40%を超えるほど大人気でした。テレビの前で熱い応援をしている姿が思い浮かびますね!
今は、テレビ番組を録画して後から見たり、見逃し動画無料配信サービスやSNSを利用するのが当たり前と感じてしまっていますが、リアルタイムでしか見られないからこその特別感がありますよね!

昭和は、現在のように「推し」のメディア露出が多くなかったため、ライブやイベント、テレビ番組1つにしても「推し」にかける熱量は高かったことが伝わってきました…!

世代別「推し活」事情!あなたはいくつ知っている?!【令和編】 

次に、令和の「推し活」についても調べてみました!

①ど派手に「推し」をお祝い?本人不在の誕生日会

最近では、推しのイメージカラーのバースデーケーキや、グッズを並べて盛大に推しの誕生日を祝う「本人不在の誕生日会」が流行っています。また、その様子をSNSに投稿するのが定番化。ファン同士で共有する目的だけではなく、「推し」本人へ気持ちを届けられるかもしれないという願いを込めて、お祝いをするそうです。
SNSが普及し、「推し」とネット上でつながれるようになったからこその発想だと思いました!昭和の時代も好きなアイドルの誕生日をお祝いしていた方はいたかもしれませんが、SNS映えや本人に見てもらうことを想定した豪華な飾りつけは令和ならではなのではないでしょうか!
このブームをきっかけに、旅行やレストランの予約サイトでは推し色で選べるケーキや、バルーンデコレーションなどがセットでついてくる宿泊プラン・レストランなども登場しているようです。

②持ち歩く時代?進化するアクリルスタンド!

ここ数年では、アクリルスタンドと呼ばれるクリアなアクリル樹脂にアイドルの写真が印刷されたグッズの人気が高まっています。
アクリルスタンドはただ飾るだけではなく、コンサートやイベントの際に会場を背景にペンライトやうちわと一緒に写真を撮ったり、遊びや旅行先の風景を背景に、推しがそこにいるかのように写真を撮ったりと使い方は様々。「#アクスタグラム」というハッシュタグをつけてSNSで投稿するという楽しみ方もされています。
また最近では、SNS映えを意識した、撮影で自分の指が写らないようにするため、台座がない「スティックタイプのアクリルスタンド」も登場しています。私もアクリルスタンドを持っていますが、キーホルダー型や台座機能が付いたものしか知らなかったので、アクリルスタンドの進化に非常に驚きました!

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③推しの名前入り○○

令和の「推し活」では、推しの名前が入った推しグラスや推しボトルを作ることが流行しています。推しの名前や推しの誕生日が書かれた容器に推しのメンバーカラーのドリンクが入ったものなどがあり、先ほどご紹介したアクリルスタンドと一緒に写真を撮って「推し活」を楽しむ人もいるそうです。
また、最近はオリジナルの推しボトルが作れる専門店や推しのオリジナルネームプレートが作れるお店も登場したりと、唯一無二の推しグッズを作成したいという傾向がうかがえます。
「推しグラス」や「推しボトル」があることは知っていましたが、専門店まであるのは知らなかったです!

令和は1人で楽しむというよりは、SNSを通して共有する・友達と楽しむという角度から「推し活」をしている印象を持ちました!また推しの存在が、手が届かない憧れの存在だった昭和と比べて、身近な存在へと変わったことがわかりました。
どちらの世代もそれぞれ特徴はありますが、推しへの熱い気持ちは共通していますね…!

<おまけ>あなたにとって推しの存在とは・・・?

最後に、キューモニターのみなさんに「あなたにとって推しとは?」とお聞きしました!

  • 人生の一部になるくらい、最強で最高のアイドルです。
  • 勇気をもらったことを思い出します
  • 私の人生の彩りです!
  • 青春でした!
  • 元気や勇気を与えてくれる存在です!
  • 癒しと、活力。
  • 楽しんだり、ワクワクできる存在でした。

どのコメントも「推し」に対する熱量が伝わる素敵なものばかりで、「推し」は、生きる力・元気の源のような存在ということがわかりました…!
みなさんも楽しんでいただけましたでしょうか?

ここまでご覧いただきありがとうございました。
今後もキューモニターをよろしくお願いいたします。

実施主体・対象者:株式会社インテージが運営する「キューモニター」のアプリ「MyCue」で一問一答に回答した82,380人
実施時期:2023年9月28日~29日

※グラフの割合は四捨五入の関係で、合計が必ずしも100%にはなりません

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